大成ファインケミカル株式会社

樹脂事業部

8WXUV硬化型親水性ポリマー開発品

製品属性
  • 油性
  • UV硬化
  • 変性アクリルポリマー

特徴

アクリット8WXシリーズは、UV硬化型親水性ポリマーです。親水化剤として御使用いただけます。様々な溶剤、樹脂への溶解性が良好です。コーティング剤へ添加して使用いただく方に相性の良い商品です。

  • 親水性付与
    4級アンモニウム塩の親水性によって、少量添加で接触角を低下させます。
  • 耐久性が良好
    UV官能基を含んでいるため、主剤と結合を形成し、耐久性が良好です。
  • 樹脂・溶剤への優れた溶解性
    アルコール系溶剤だけではなく、ケトン系・エステル系溶剤への溶解性も良好です。

構造図

8WX構造図

用途

  • 防曇フィルム
  • 光学フィルム(リコート、帯電防止など)
  • その他、各種親水性付与

性状値

下記2品種をラインナップしております。2品種は二重結合当量(UV官能基)が異なります。8WX-022Aのほうが単位あたりの二重結合の量は多いです。8WX-030は二重結合は少ないですが、親水性が高いです。
*二重結合当量:「UV官能基1molに必要なg数」 二重結合当量が低いほうが、単位あたりの二重結合の量が多い。

*不揮発分:105℃/2Hrs 粘度:BM粘度計/25℃ 溶剤組成:PGM=メトキシプロパノール MeOH=メタノール
※参考データであり、保証するものではありません。
品名 不揮発分[%] 粘度[mPa・s] 二重結合当量[g/mol] 溶剤組成
8WX-022A 40.0±1.5 25±15 700 PGM/MeOH
8WX-030 40.0±1.5 35±15 1200 PGM/MeOH

物性データ

UV硬化性樹脂を主剤とし、8WXシリーズを添加して、各種性能(接触角・耐久性試験・耐SW・帯電防止性)を試験しました。

主剤に8WXシリーズを5%添加し、PGM(メトキシプロパノール)で希釈して、バーコーターにて塗膜を作成しました。主剤に使用したUV樹脂は、アロニックスM-400(東亜合成㈱製DPHA)と8UX-015A(弊社ウレタンアクリレート)です。

配合

下表の配合を元に検討を行いました。UV樹脂に対して8WXシリーズを5%添加しています。
以降の検討は、下表の配合で作成した試験片の結果です。

*配合条件 DPHA:アロニックスM-400 8UX-015A:弊社ウレタンアクリレート 開始剤:Omnirad184(3%) 希釈溶剤:メトキシプロパノール
*塗工条件 膜厚:5um 照射量:170mJ/cm2 照度:500mW/cm2 乾燥:80℃/1分
※参考データであり、保証するものではありません。
配合名 DPHA 8UX-015A 8WX-022A 8WX-030
STD1 100 - -
-
STD2 - 100 - -
配合1 95 - 5 -
配合2 95 - - 5
配合3 - 95 5 -
配合4 - 95 - 5

接触角の測定

接触角の測定を行うことで、親水化性能を確認しました。初期・耐湿熱条件下・水浸漬・流水試験を実施しました

初期:塗膜作成してそのまま測定した接触角
耐湿熱試験:温度65℃・湿度90%の条件下で96時間置いた後の接触角
水浸漬試験:水道水に30分漬けて、ふき取った後の接触角
流水試験:水道水に3分間流し当てて、ふき取った後の接触角

*配合 硬化剤:デュラネートTPA-100(旭化成㈱) 希釈溶剤:EAC(酢酸エチル) 塗膜乾燥条件:80℃/1分
*接触角 エージング:50℃/16Hrs 膜厚:5μ 基材:PET(コスモシャインA4300) 接触角測定機器:KSV社製 CAM200
※参考データであり、保証するものではありません。
配合名 接触角
初期 65℃/90%/96h 水浸漬 流水
STD1 58.9° -
STD2 61.7° - - -
配合1 14.9° 62.4° 48.5° 49.2°
配合2 10°以下 34.1° 41.8° 34.9°
配合3 10°以下 36.6° 60.9° 62.5°
配合4 10°以下 10°以下 48.5° 47.2°

期の接触角を見ると、接触角60°ほどの塗膜が、8WXを5%添加することで15°以下まで下がりました。
8WX-022A(配合1・3)と8WX-030(配合2・4)を比較すると、8WX-030のほうが接触角を下げやすい傾向でした。単位当たりの二重結合が少ない分、親水基が多いので、上表の結果になったと考察しています。
水浸漬試験や流水試験を行うと、大半の条件で未添加時と同等レベルまで上がってしまいました。これは、8WXが水に溶出したのではなく、塗膜の内部にこもってしまったためと考えています。
一方で、耐湿熱試験では、親水性を保っているという結果となりました。水浸漬試験や流水試験でも接触角40°前後を維持していることから、課題はあるものの、耐久性の良好な材料です。

その他の性能<耐SW・帯電防止性>

8WXシリーズは、添加するほど硬度が下がるので、5%添加時の耐SWを試験しました。50g×10往復で試験しました。
4級塩アンモニウム塩で構成されていることから、帯電防止剤としても使用することができます。表面抵抗率を測定しているので、下表ご参照ください。

*耐SW:50g×10往復 〇→傷なし △→傷数本 ×→傷多数
表面抵抗率測定機器:Hiresta MCP-HT250(日東精工アナリティック㈱製) 単位:Ω/□
※参考データであり、保証するものではありません。
配合名 耐SW 表面抵抗率 測定条件
STD1 over 25℃/55%
STD2 over 25℃/55%
配合1 1.2E+12 25℃/55%
配合2 6.4E+09 25℃/55%
配合3 2.4E+09 25℃/55%
配合4 3.7E+10 25℃/55%

耐SWは良好な結果となりました。8WX-022A(配合1・3)は二重結合当量が低いので、硬度において良好でした。表面抵抗率に関しては、8WX-030(配合2・4)が良好な結果でした。別の試験で低添加量の測定も行いましたが、9~10乗を示しました。

相溶性<溶剤>

溶剤への溶解性を試験しました。水・メタノール・メトキシプロパノール・メチルエチルケトン・酢酸エチルにて、固形分が5%になるよう溶解性を試験しています。

*不揮発分5%に希釈したデータとなります。 〇:溶解 △:白濁 ×:沈殿
※参考データであり、保証するものではありません。
品名 MeOH PGM MEK EAC
8WX-022A    
8WX-030

アルコール系溶剤だけでなく、ケトン系・エステル系溶剤にも良好な溶解性を示しました。極性の低い樹脂・溶剤に対しても相溶性は良好です。

■法規制について

法令を遵守し、弊社SDSをご参照の上、ご使用ください。

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