4級アンモニウム塩変性アクリルポリマー

1SX

  • 二液硬化
  • 変性アクリルポリマー

アクリット1SXシリーズは各種フィルムコーティング向け帯電防止処理剤としてご使用いただけます。

製品特長

  • 4級アンモニウム塩型の帯電防止アクリルポリマーです。
  • 低分子の界面活性剤と比較して耐久性に優れ、ブリードアウトしません。
  • 透明性に優れ、ヘイズの影響を受けません。
  • 少量添加で帯電防止効果を発現出来ます。

構造図

1SX

主な用途

  • 剥離保護フィルム及び半導体テープ(剥離帯電防止:粘着剤)
  • 光学ハードコートフィルム(反射防止フィルム製造用工程間帯電防止:ハードコート)
  • 液晶部材向けコーティング(バックライト関連フィルム工程間帯電防止:熱硬化コート)
  • 食品包装フィルム(埃及び微粉末物付着防止:AS処理剤)

ラインナップ・物性表

性状値

品名 不揮発分[%] 粘度[mPa・s] 溶剤組成 タイプ 国内化審法
1SX-1090 49.0±2.0 2,200±1,000 MeOH STD 既存
1SX-1071I 51.0±2.0 50±30 EAc 溶剤溶解性 少量新規
1SX-6001 41.0±1.5 25±15 MeOH/PGM 耐湿熱性 少量新規
1SX-3005J 38.0±2.0 500±150 EtOH/PGM/IPA/H20 中国/台湾法規対応 既存
*不揮発分[%]:105℃/2h 粘度[mPa・s]:BM粘度計(25℃) 溶剤組成:MeOH=メタノール PGM=メトキシプロパノール EAc=酢酸エチル EtOH=エタノール
 IPA=イソプロピルアルコール H2O=水
※参考データであり、保証するものではありません。

系統図

1SX系統図

物性値

表面抵抗率

品名 抵抗値[Ω/□]
1SX-1090 1.0E×08
1SX-1071I 1.0E×11
*膜厚:約2µm(ドライ) 基材:PET(100µm) 塗膜乾燥条件:80℃/1min
*抵抗値測定条件:25℃ 55%RH(印加電圧100V)
※参考データであり、保証するものではありません。

熱硬化系コーティング配合評価

品名 配合[NV比] 抵抗値[Ω/□] ヘイズ値[%] 全光線透過率[%]
1SX-1090 主剤:アクリルポリオール
硬化剤:イソシアネート

1SXシリーズ(10%添加)
1.0E×10~11 ≦0.5 ≧90
1SX-1071I 1.0E×11~12 ≦0.5 ≧90
1SX-6001 1.0E×10~11 ≦2.0 ≧80
アクリルポリオール:Tg=95℃ OH価=35 Mw=6.5万 イソシアネート:デュラネートTPA-100 配合比:OH/NCO=1/1
膜厚:約5µm(dry) 基材:PET(100μ) 塗膜乾燥:80℃/1min 養生:40℃/24Hr
抵抗値測定条件:25℃ 55%RH(印加電圧100V)
※参考データであり、保証するものではありません。

UV硬化系コーティング配合評価

品名 配合[NV比] 抵抗値[Ω/□] ヘイズ値[%] 全光線透過率[%]
1SX-1090 主剤:多官能オリゴマー
光開始剤 (3%添加)

1SXシリーズ (5%添加)
1.0E×09~10 ≦0.5 ≧90
1SX-1071I 1.0E×10~11 ≦0.5 ≧90
1SX-6001 1.0E×10~11 ≦0.5 ≧90
多官能オリゴマー:DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート) 光開始剤:Omnirad184 UV照射:高圧水銀ランプ(照射量/照度(cm²):200mJ/530mW
膜厚:約5µm(dry) 基材:PET(100µm) 塗膜乾燥:80℃/1min 抵抗値測定条件:25℃ 55%RH(印加電圧100V)
※参考データであり、保証するものではありません。

溶媒溶解性/適用樹脂

品名 溶媒溶解性 適用樹脂系
アルコール系 エステル系 ケトン系 ハードコート 粘接着剤 熱硬化樹脂 単独使用推奨
1SX-1090
1SX-1071I
1SX-6001
1SX-3005J × ×
*溶媒溶解性:1SXシリーズを「NV=10%」まで希釈 〇→溶解 △→白濁 ×→沈殿
適用樹脂系:各コーティング用途におけるメインバインダーへの適用可否 〇→適用可
※参考データであり、保証するものではありません。

湿度依存性

1SX湿度依存性
法規制について
法令を遵守し、当社SDSをご参照の上、ご使用ください。
お問い合わせ先 03-3691-3111 樹脂事業部 営業グループ 受付時間:午前8時30分~午後5時30分
(土・日・祝日及び当社指定休業日をのぞく)